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ドクターズブログ

角膜カンファランスに参加しました

副院長の湖崎亮です。

2月、第34回角膜カンファランス、第26回日本角膜移植学会に参加してきました。

本学会は、日本中の角膜専門家が集まる学会で、いつもこの寒い時期にありますが、今回は雪の降る仙台でありました。

内容としては、再生医療、角膜内皮移植術(DSAEK)、アカントアメーバー角膜炎などコンタクトレンズ関連の感染症と、ここ2-3年は、同じトピックスですが、着実に進歩しているという印象でした。

再生医療のシンポジウムでは、基調講演として東大医科学研究所の中内教授より、現在、世界中で注目されているiPs細胞など再生医療の現状の講演がありました。

眼科からは、京都府立医大のグループらが研究しているRhoキナーゼ阻害薬の報告が興味深いものでした。

本来、人間の生体内では、再生、増殖しない角膜内皮細胞は、一旦障害されると、角膜を透明にする機能が失われ、そのため、角膜は水ぶくれ(水疱性角膜症)をおこし、現在の医学では、提供者から頂いた角膜内皮の移植しか治療がありません。Rhoキナーゼ阻害剤は、内皮細胞の増殖促進などの効果が、サルの実験モデルで報告されており、今回の発表でも、培養で増やした内皮細胞を、この薬剤と混ぜて、ウサギの眼内に注入すると、角膜に内皮細胞が接着し、濁っていた角膜が透明化するという報告でした。

また、角膜内皮移植術(DSAEK)については、本邦での術後成績の報告もされてきたという印象です。

DSAEKは、内皮細胞が障害された水疱性角膜症の患者に対し、提供された角膜の内皮のシートを作製し、患者の角膜の裏側から空気で接着させる方法で、従来の全層角膜移植術と違い、無縫合で術後の裸眼視力が良好であることが特徴です。ただし、内皮シートを患者さんの角膜に挿入する時に、内皮細胞が傷みやすいということが問題とされており、術後6か月で内皮細胞減少率は30%前後と報告されています。

今回の学会では、様々な、挿入器具や挿入方法が報告され、ある器具では、6か月で内皮減少率が17%だったと報告され、非常に有望だと思いました。


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